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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

「最後の忠臣蔵」 ~役所広司さん、佐藤浩市さんが感じる魅力

私たち誰もが知っている<忠臣蔵>は、まだ物語の途中だった……。

忠義という名の気高く美しい愛が時代を超えて人々の心を打ち、様々な形で今も語り継がれている史実<忠臣蔵>。大石内蔵助以下、赤穂浪士四十七士の討ち入り、切腹というクライマックスは、本当の結末ではなかった――。「ラストサムライ」「硫黄島からの手紙」のワーナー・ブラザーズが、今度は日本人の目で、日本の魂そのものだといわれる史実に真っ向から挑む。

主演の孫左衛門に役所広司、吉右衛門には佐藤浩市といった日本映画界を担う2大演技派俳優の競演が実現。また大石の隠し子・可音には今最も注目される若手清純派女優、桜庭ななみ、大石内蔵助には歌舞伎界の重鎮、片岡仁左衛門が扮している。監督には国民的人気ドラマシリーズ「北の国から」の杉田成道、原作は池宮彰一郎の同名小説となっており、誰もが知っている<忠臣蔵>の誰も知らない<本当の結末>、そして世代を超えて語るべき本物の感動を贈る。

出演の役所広司さんと佐藤浩市さんに、本作の魅力などを聞いた。

Q.役所広司さんへ質問です。本作の見どころを教えてください。

役所:時代劇で描かれる昔の日本人の生き方というのは、現代人としては学ぶべきところが非常にたくさんあり、この映画でも忠義とか自分に与えられた使命をまっとうするその精神がつまった映画だと思います。これは映画ですが、こういう人たちが頑張ったからこそ、自分たちの命がつながってきているのに、精神だけが途中でちょっと消えうせてきているような気がします。これから日本人として、日本人のプライドを持って生きていくためにはこういう昔の日本人たちの教えというのは大きいのではないかなと思いますね。

Q.侍の忠義として討ち入り後に同志たちが切腹をする中で、孫左衛門は可音を育て上げるという大役を担いました。映画では、自分だけが生き残ったことに対する辛い気持ちが感じられましたが、孫左衛門はどのような気持ちだったのでしょうか?

役所:孫左衛門は討ち入りから外れろと言われて違う使命を与えられますが、主と最後を共にできないという寂しさはあると思います。でもその後与えられた使命をまっとうしていくことは孫左衛門にとって喜びだったと思います。使命を果たして息つくということは決めていたのだと思います。一番辛かったことは、育て上げよと言われた娘に対して、恋情というか、男と女として見てしまった自分の気持ちじゃないでしょうか。そこが一番人間的で、ただ単に親代わりで娘を育てたというのとは違って、後半にかけて自分の中に恋情があったことに戸惑いがあったんでしょうね。それは辛かったと思います。ただ育て上げて主の元に行くというのは、それ自体が目的なんだということですね。

Q.佐藤浩市さんへ質問です。本作出演のオファーがあった際の印象は?

佐藤:下級武士とはいえ武士の死生観は、「死」という概念から始まっていると思うんですね。現代とは全く逆の考えからスタートしていると思うんです。今回演じさせて頂いた寺坂吉右衛門は、主の命により、死ではなく「生かされて」しまい、武士として憤りや、生きながらの浮遊感のようなものを感じながら目的のために諸国を歩いて回るのです。日本人の誰もが知っている華やかな忠臣蔵とは違う面白さがある作品だなと思いました。

Q.演じられた寺坂吉右衛門についての印象を教えてください。

佐藤:オファーを受け、杉田成道監督と最初に会った時、「吉右衛門は生き損ないだ」という話をしました。「死に損ない」と言った方がわかりやすいんでしょうけれど、死ねなかったことによって、その後の人生までも生き損なってしまった人間、それが吉右衛門だと思うんです。吉右衛門は主である大石内蔵助の命によって、亡くなった赤穂浪士の遺族に討ち入りの全容を伝えることと、遺族が今後困らないようお金を運んで回るのですが、必ず遺族に「なぜあなたは生き残っているのか?」と問いただされるんですよね。その問いに対して、吉右衛門は否定的な自分の生き方を語るんですが、皮肉にも吉右衛門はそのときに自分の生を感じるんです。そういった吉右衛門の姿を作っていくのが僕の演じ方でした。

(「最後の忠臣蔵」宣伝担当)

最後の忠臣蔵

12月18日(土) 全国ロードショー

配給:ワーナー・ブラザーズ映画

(C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

公式ホームページ http://www.chushingura.jp

2010年12月13日
映画配給および宣伝各社の担当
最後の忠臣蔵
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