朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

エンタメ

  • 映画散歩TOPへ

映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

19歳に成長したアリスの“新たなる冒険” ~アリス・イン・ワンダーランド

 もしあなたが退屈や常識を嫌い、でも自分のユニークさにちょっぴり悩んでいたら、ティム・バートンの新作「アリス・イン・ワンダーランド」をお勧めしたい。人と違うって素晴らしい! 想像力バンザイ! のメッセージに、元気づけられること間違いなしの1本だ。

 ファンタジーの鬼才が贈る本作は、ルイス・キャロル原作「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」のキャラクター、ストーリーから発想を得て、少女から19歳に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ)の“その後”を描いたバートン監督のオリジナルストーリーだ。ウサギの穴から転がり落ち、アンダーランドと呼ばれる不思議の国ワンダーランドにやってきたアリス。奇妙な住人たちとの出会いを通じ、彼女は自分が残忍な赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)の独裁時代を終わらせるために選ばれた「救世主」であることを知る。

 ヒット作「チャーリーとチョコレート工場」でも知られるように、毒とユーモアあふれるキャラクター、世界観を作り出すことにかけてはピカイチのバートン監督。本作でも先端技術を駆使し、遊び心たっぷりの世界で観客を魅了する。巨大キノコが乱立し、極彩色の花が咲き乱れるアンダーランドでアリスを迎えるのは、白ウサギやニタリと笑うチェシャ猫といったおなじみのキャラクター。さらにキャロルの原作では小さな扱いだが、本作ではアリスの成長を支えるキーパーソンとしてマッド・ハッターが登場。演じるのは、バートン作品の常連ジョニー・デップ。白塗りに目の周りを赤く縁取ったピエロのような風ぼうの帽子屋(ハッター)を、きてれつオーラ全開で演じている。

 地上の世界では規律、風習を重んじる上流階級になじめなかったアリス。突然迷い込んだ世界で身体が大きくなったり小さくなったりしながら、自らの使命に立ち向かっていく。映像のオモシロさだけではなく、一人の女性の成長物語に加え、赤の女王の抱えた悲哀も見え隠れする。この味わい深さがバートン作品の魅力だ。

★4月17日より全国ロードショー

2010年03月23日
アリス・イン・ワンダーランド
近藤深雪
トラックバック (0)
  • バックナンバー

ライター紹介

ココログ

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。