朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

エンタメ

  • 映画散歩TOPへ

映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

新しいキャラも抜群の可愛いさ ~ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢

1989年の「チーズ・ホリデー」、1993年の「ペンギンに気をつけろ!」、1995年の「危機一髪!」、2005年の「野菜畑で大ピンチ!」で、毎回アカデミー賞短編・長編アニメーション部門を受賞。抜けたところのある発明家ウォレスと、彼に忠実な愛犬グルミットの騒動をクレイアニメで描く「ウォレスとグルミット」シリーズの新作が、完成しました!

 

そもそも監督のニック・パークさんが、映画テレビ学校の卒業制作として6年かけて作ったのが「チーズ・ホリデー」でした。粘土で作った人形を少しずつ少しずつ動かし、コマ撮りで撮影するアニメですから、膨大な年月をかけて撮影したという情熱と、手で動かして撮影しているというアナログ感が素朴で、最初の3作は特に感動的。

が、しかし、「野菜畑で大ピンチ!」はデジタルで撮影された雰囲気が色濃く、それまで粘土特有のマットな色合いだった画面がツルツルになっていて、あまり好きになれませんでした。ストーリーや、様々な道具が別の用途で活躍するようなアイデアは、全シリーズを通して素晴らしいんですけどね。

ですから私の中で「ウォレスとグルミット」は、作品とキャラクターの規模が大きくなりすぎて(日本では企業CMに出たりもしていましたよね)、昔の良さが失われてしまった存在だったのですが、今作では昔の素朴な雰囲気がよみがえっています。

2005年に「野菜畑で大ピンチ!」を発表したあとに、製作会社の倉庫が火事になり、歴代の撮影に使われた人形や小道具がすべて燃えてしまった……というショッキングな事件が起きたのち、ゼロからのスタートで初期の雰囲気に戻ったのでしょうか。

マットな配色で手作り感たっぷりで、物語には皮肉とユーモアがあふれた「ウォレスとグルミット」シリーズ最新作。

二人で(正確には一人と一匹ですが・・・)でパン屋をはじめたところ、パン屋連続殺人事件が起こりウォレスも命を狙われることになるという、ダークなストーリーにも関わらず可愛い。少し眼を動かすだけでグルミットの表情がクルクル変わり、クレイアニメの表現力の高さを見せてくれます。

 新しいキャラクターのトイプードル“フラフルス”とグルミットが恋に落ちそうになるシーンでは、私のグルミットを取らないで~と嫉妬心が燃えてしまいました。30分前後で終わってしまうというあっけなさも良い(初期3作は約30分の作品でしたが、「野菜畑~」のみ85分の長編)。

やっぱりウォレスとグルミットはこうでなくちゃ!

★7月18日より渋谷シネマ・アンジェリカほか全国順次ロードショー

2009年07月16日
ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢
乾貴美子
トラックバック (0)
  • バックナンバー

ライター紹介

ココログ

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。