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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

事件現場を掃除する美人姉妹に注目! ~サンシャイン・クリーニング

世の中色んな仕事があるものだ。「サンシャイン・クリーニング」で、人生に行き詰まった姉妹ローズとノラの2人が始めるのは、事件現場のクリーニング。といっても、話は決して血みどろのサスペンスではないのでご心配なく。切なくも笑いたっぷり、ちょっぴりへんてこな家族の再生物語となっている。

姉のローズ(エイミー・アダムス)は、かつてその美貌(びぼう)で高校のアイドル的存在だったが、今は30代のシングルマザー。一人息子のオスカーを育てながら、家政婦として生計を立てる毎日。しかも、彼女の恋人マックは妻帯者、つまり不倫中。一方の妹ノラ(エミリー・ブラント)は、気性が激しく仕事は長続きせず、いまだに父親ジョー(アラン・アーキン)と同居中。そんなある日、ローズは、警察官のマックから事件現場の清掃業は儲(もう)かると聞く。気乗りしない失業中のノラを巻き込み、ローズは新ビジネス“サンシャイン・クリーニング”をはじめるのだが……。
つまずきながら、人生を懸命に立て直そうとする2人の姉妹がとにかくチャーミング。姉役のエイミー・アダムスは、「ダウト~あるカトリック学校で~」(2008)で名優メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンと共演、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。今後、注目株の女優の1人だ。
また、2人を取り巻く人々が一癖も二癖もあり、スパイスを添えてくれる。特に姉妹の父親役のアラン・アーキンがいい。次から次へと、娘たち顔負けのびっくり商売に首を突っ込み、孫のオスカー以上に「困った」おじいちゃんなのだ。しかし、その静かで頑固なたたずまいが、作品に重厚感をあたえている。
物語は、単純なハリウッド的サクセス・ストーリーではなく、人生の機微を丁寧に織り込み、姉妹の悲しい過去もひもといていく。それでいて、見終わった後は元気になれる、ビタミン剤のような1本だ。

★7月11日(土)より渋谷シネクイント、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開

2009年06月29日
サンシャイン・クリーニング
近藤深雪
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