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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

ドキュメンタリーのような作品 ~ジェネラル・ルージュの凱旋  

 前作「チームバチスタの栄光」は医療現場を舞台にしたエンターテインメント作品で、医療現場の臨場感はさほどない作品だった。本作はキャストがほとんど変わらなかったので、前作の印象を持って見はじめたが、医療現場における問題点を中心に置いた重みのある作品に仕上がっていた。

 本作も舞台は東城大学医学部付属病院。竹内裕子演じる不定期愁訴外来医師と、厚生労働省大臣官房秘書課付技官というエリート官僚の阿部寛を中心にストーリーは進む。本作は、堺雅人が演じる緊急救命センターのセンター長、速見医師の存在が大きい。周りを固めるレギュラー陣に加え、羽田美智子、山本太郎、尾見としのり、貫地谷しほり、高島政伸といった実力派俳優の落ち着いた演技が医療現場の問題点を際だたせている。

 本作は演技面で評価が高まっている阿部寛と堺雅人が、自信過剰でわがままな役を演じている。2人が同じ場面に立ち、真相を究明する病院内の倫理委員会の場面は、「白い巨塔」など大学病院を舞台にしたドラマや映画ではよく見るシーン。このシーンでは、熱い堺と冷静な阿部というコントラストが、2人の存在をより大きなものにした。テレビドラマなどからなんとなく逆のイメージがあったが、本作はピタリとはまっている。この映画のミステリーとされる部分は、2人によってすっと解決される。

 それ以外のシーンは、楽しい部分を随所に織り込んでいるが、基本的には今、頻繁に報道される医療現場の疲弊を分かりやすく伝えている。特に、緊急救命という部門で問題になっている多くのことがちりばめられ、ドキュメンタリーさながらだ。緊迫した思いで見るといろいろ考えさせられる。

 前作では上映が終了して「え?でもこれはフィクションだからあり得ない話」と、エンターテインメント映画と割り切れば楽しかった。もちろん本作も楽しい映画であるし、多くのメッセージを伝えてくれる映画だと思う。私は本作の方が好きだし見応えがあった。

独断評価は★★★☆☆(★3つ)

2009年03月06日
アーリー
ジェネラル・ルージュの凱旋
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