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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

黒木メイサが天才バレリーナに。「昴ースバルー」

 根気がなくて、テレビの連続ドラマを見続けることが出来ないのですが……。ちょっと前に放送していた「風のガーデン」は良かったなあ。ストーリーの合間に挿入される富良野の景色が美しく、緒方拳さんはじめ役者陣の、肩に力が入っていないのに情熱ほとばしる演技に引き込まれ、珍しく3カ月間見続けました(でも、最終回を1時間分ビデオ録画しておいたら、途中で切れていた! 最終回だけ15分延長だったんですね……。最終回だけ延長する編成はやめて欲しいです。ラスト15分を見そびれたことがいまだに悔しい……)。

 黒木メイサさんは、同年代の女優陣が可愛い路線でおすなか、一人クールビューティー路線をひた走る、独特の存在感。媚(こ)びず、群れず、安売りせず。前から気になっていましたが、「風のガーデン」を見て、改めてファンになりました。

 黒木メイサさんの主演ということで、試写会初日に駆けつけて拝見したのが「昴―スバルー」。曽田正人氏の大ヒット漫画の映画化です。幼い頃に、母と、双子の弟を亡くした宮本すばる(黒木メイサ)が、場末のショーパブ経営者(桃井かおり)にダンスの才能を見い出され、バレリーナを目指す物語……。女子の大好きなシンデレラストーリーです。

 製作が「HERO」「LOVERS」のビル・コンと聞いたら、重力を無視したワイヤ・ワークで迫力のバレエシーンを見せてくれるのかと思いきや、ダンスシーンはほとんどすべてCG、吹き替えなしで踊っているのだとか。沖縄アクターズスクール出身でダンスが得意な黒木さんですから、ストリートダンスやコンテンポラリーを踊るシーンはすさまじい迫力。

 しかし、バレエは、数カ月トレーニングしたところで踊れるようになるシロモノではありませんから(わたくし、挫折した経験者ですのでよく分かります)、肝心のクラシックバレエシーンはかなり物足りないです。ワイヤ・ワークでいいから、圧倒されるようなバレエシーンを見たかったのが正直なところ。すばるのライバル・マリコ(映美くらら)、リズ(Ara)が踊るシーンも短小すぎて、バレエ映画としての説得力に欠けます。

 が、しかし。そんな不満よりも、黒木メイサさんの美ぼうを堪能できたことへの満足度の方が大きい。どの角度から見ても隙のない顔立ち。妖艶で、野性的で、謎めいていて。ほれぼれしているうちに、あっという間にエンディング。

 脇をかためる前田健さんの存在もすてきでした。芸人で、ゲイの前田さんにしかできない、切なくて、甘酸っぱい表情で、主人公すばるを支える。最近前田健さんは映画にたくさん出ていますが、すでに日本映画を支える名バイプレーヤーですね。

★3月20日全国ロードショー

2009年02月13日
乾貴美子
昴ースバルー
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