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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

プロのお仕事 ~ワールド・オブ・ライズ

映画において、相性のいい組み合わせがある。監督が俳優の力を最大限に引き出し、また俳優もその監督の創作意欲を最大限にかき立てる。リドリー・スコットとラッセル・クロウは、まさにそんな組み合わせだ。ジャンルにとらわれず、SF(「エイリアン」「ブレード・ランナー」など)、歴史大作「グラディエーター」からロマンチック・コメディー「プロヴァンスの贈り物」まで幅広い作品を撮り、どれも極上の作品に仕上げるリドリー。ラッセル・クロウの起用は、前作「アメリカン・ギャングスター」に続き、これで4度目(すでに次回作「ロビンフッド」でもラッセルを起用)。今回、彼はテロリストを捕まえるためには手段を選ばないCIAのベテラン局員、エド・ホフマンを演じる。

ラッセルの魅力は、なんといっても作品ごとに役に溶け込むことだ。例えば、トム・クルーズや、ジョージ・クルーニーなどは幅広いジャンルに挑戦しても、どれも「トム・クルーズ」や「ジョージ・クルーニー」を見ている気がする。しかし彼は、観客にそれを感じさせない。

今回は、実に傲慢なエリート上司を、どこか痛快に演じている。彼には、紛争地帯でスパイとして命をかける、優秀な工作員で部下のロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)がいる。そんなロジャーを電話1本で、チェスの駒のように使う。ディカプリオが、また潜入スパイ?と「ディパーテッド」を思い出す人もいるかも知れないが、彼は、「正義」と「良心」の呵責(かしゃく)に苦悩する、血の気溢(あふ)れる若者を熱演。作品に深みを与えている。

ストーリーについては、これ以上あえて触れないが、上映が2時間超えでも飽きさせないスリリングな展開の連続。戦争ものも数を多く手がけた監督なので、アクションシーンは、容赦なくしっかり見せる。

「アメリカン・ギャングスター」でも、男の世界、ロマンで観客を魅了したリドリー。名監督、名優たちのプロの仕事に酔いたい。

*丸の内ピカデリー1ほかにて全国ロードショー中

2008年12月25日
ワールド・オブ・ライズ
近藤深雪
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