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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

不倫について考える ~あぁ、結婚生活

 不倫と三角関係の泥沼恋愛も、ミッドセンチュリーのおしゃれなインテリアの前ででオスカー常連俳優たちが演じると、格調高い恋物語に見えてしまうからアラ不思議。なんとも優雅に、美しく、俳優の魅力を映し出している映画でした。

 長年連れ添っている中年夫婦のハリー(クリス・クーパー)とパット(パトリシア・クソン)。高級住宅地で愛しあい穏やかな生活を送っているかに見えました。しかしハリーには若い愛人ケイ(レイチェル・アクアダムス)がおり、ハリーはパットと別れてケイと再婚するつもりでいます。しかし、夫なしでは生きていけない妻に別れ話を切り出すことができず、妻を傷つけるくらいならいっそ殺してしまおうと、ハリーはパットの殺害計画をたてます。着々と実行準備が進められるなか、ハリーの親友のリチャード(ピアース・ブロンスナン)もケイに一目ぼれしてしまい、夫一筋に見えたパットにも不貞の影がちらつきます・・・。

 お話はたいしたことないですが、なんといっても俳優陣が素晴らしいです。『アメリカン・ビューティー』の元軍人役としてもおなじみのクリス・クーパーは、会社経営の成功者で美しい妻と暮らしつつも若い愛人に溺(おぼ)れる業深い役どころを、なんとも哀れに、なんともキュートに演じる。恋に傷ついた時の情けない顔は、抱きしめたくなるくらい可愛らしかったです。

 5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロンスナンは、親友の愛人を『007』のごとく狙う。あまり表情を変えないのに、“カッコイイのにいい年して独身・恋人おらず”な男性の潔癖な雰囲気を醸し出す。

 クリス・クーパーとピアース・ブロンスナンを虜にしてしまうケイ役のレイチェル・マクアダムスという女優さんを、私は今回初めて知ったのですが、あんまり可愛くてびっくり。この顔なら紳士二人がコロリと落ちてもしょうがないなぁと納得させる完璧な造形。スタイルも文句なし。ちょっと雰囲気がスカーレット・ヨハンソンに似てるし、これからもっともっと人気が出るのではないでしょうか。

 『アンタッチャブル』でデビュー、『エデンより彼方に』で数々の賞を受賞したパトリシア・クラークソンは、こんな年の取り方をしたいなぁと思わせる熟女ぶり。しぐさのひとつひとつが気高くて、美しいものだけを見てきたかのような純粋で明るいまなざし。だけどその裏で秘密を隠してるんだから女って本当に怖い。

 

2008年07月25日
あぁ、結婚生活
乾貴美子
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