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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

身近な作品 ~築地魚河岸三代目

 築地で働く私にとって築地市場は身近な存在。そんなこともあって「築地魚河岸三代目」の漫画が好きで、第1巻からすべて持っている。
 その原作を、これまた築地に本社がある松竹が映画化すると知って、とても楽しみにしていた。築地市場で行われた製作発表から試写まで、漫画での各シーンを思い出しながら楽しんだ。

 原作と映画は若干異なるが、魚を中心とした、人と人のふれあいのエッセンスは変わらずに描かれている。築地には物語に出てくる店も本当にあって、映画を見た後で、築地市場に来ると、映画で使われたシーンに出会う。

 私が初めて築地に来たときに一番驚いたのは、車みたいなリヤカーみたいなものが走り回っていることだった。それは、ターレットという乗り物なのだが、ここ築地市場以外でお目にかかることはほとんど無い。映画の中では、旬太郎(大沢たかお)が、英二(伊原剛志)を乗せて(途中からは、英二が運転するのだが・・・)大切な場面に向かうシーンやその他市場内の多くシーンで登場している。

 今回、ヒロインである旬太郎の恋人、明日香は田中麗奈が演じている。田中には、魚とは縁がなさそうで、原作に比べて線が細い印象があったが、実際に映画を見てみると、漫画の世界では感じなかった、現代風なイメージ(こうでないと、今の築地市場とはつながらない)を映画全体にうまく出していて、好感が持てた。

 撮影する前からシリーズ化することを意識していたのか、今回は、漫画のほんのさわりの部分が2時間にまとまっている。でもこの後からが物語の面白いところ。サラリーマンだった主人公の旬太郎が、魚の知識はないけれど、優れた舌で様々な難問に立ち向かっていく。密かなライバルである新宮の三代目や、他の三代目も登場して、代々伝わる伝統とそれを引き継いでいく難しさを実感する。周りに支えられながらも生きているという充実感が伝わる物語だ。

 今回の映画ではそこまで話は進まないが、次回を期待させる作品に仕上がっている。原作が好きな人、魚が好きな人、義理人情に厚い話が好きな人、色々な人が満足できて、見終えた後に心が温かくなる作品だ。きっと原作を読んで見たくなるに違いない!

★6月7日より全国ロードショー

2008年06月11日
アーリー
築地魚河岸三代目
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