朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

エンタメ

  • 映画散歩TOPへ

映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

裏切り御免! ~隠し砦の三悪人

「椿三十郎」に引き続き、黒澤作品のリメーク第二弾
「椿~」はオリジナルと同じ脚本を使用し、黒澤監督の息吹が感じられつつちゃんと森田芳光作品になっているという、リメークのお手本のような仕上がりでした。今回の「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」は“姫と黄金を守る脱出劇”という設定以外は独自のシナリオなので、黒澤ファンの方は、偶然タイトルが同じ新作と思ってご覧になった方がよいかも知れません。

監督は『ローレライ』『日本沈没』の樋口真嗣。
出演は松本潤、長澤まさみ、椎名桔平、宮川大輔、阿部寛。

スケール、出演者、制作陣、CG技術、主題歌・・・などなど、すべてにおいて現在の日本映画の最高峰を見せてもらった気がします。特に、秋月城が炎上するシーンなど、爆発系の場面は本当に見事でした。一昔前のCGって一目でCGと分かったけれど、よくよく考えてみないとCGかどうか分からないくらいリアルに爆発するんですよね。武蔵と新八(旧作でいうところの太平と又七)が荒れ野原を走るだけのシーンでさえ、すごい量の砂ぼこりが舞ったりしてド迫力

が、しかし。

各場面のスケールは大きいのに、映画全体は、どうにもチマチマした印象なんですよね。
(※以下、ネタばれになります。これから映画をご覧になる方はグレーの部分を飛ばして読んで下さい。↓)

武蔵たちが運んでいた金が偽物だったということも、色んな人が所々で気付くので最後に姫が「宝は別の場所にある」と言ってもドンデン返しな感じがしないし・・・姫と百姓のラブストーリーは取ってつけたような感じだし・・・出てくるなり爆死するピエール瀧さんはじめ、敵方の上川隆也さんなど素敵(すてき)なキャストが出てきては死んでいきますが、十分な活躍をする前に死んでしまうので、嗚呼!もっと見たかったのにというストレスがたまるだけで豪華さが味わえません・・・・。あれもこれも注ぎ込み過ぎて、結局どこも見どころとしての印象を残さないというか・・・。

以上、偉そうなことを申しましたが、誰も見たことがないダイナミックな映画を作ってやろうという気概は溢れるほど伝わってまいりました。

阿部寛さんの眼力が凄いです。松本潤さんの走り方は野性味にあふれていて素敵でした。椎名桔平さんが自害する時の表情は神がかり的!!

★5月10日(土)より渋東シネタワーほかでロードショー

2008年04月21日
乾貴美子
隠し砦の三悪人
トラックバック (0)
  • バックナンバー

ライター紹介

ココログ

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。