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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

1ユーロであらわす気持ち ~プライスレス 素敵な恋の見つけ方

あこがれのアメリが、小悪魔になってしまった。クレーム・ブリュレのカリカリの焼き目をスプーンで壊すことや豆の入った袋に深く手を入れることが好きな、かわいいけれど、ちょっとエキセントリックな女の子。そんなアメリの役があまりにもぴったりだったオドレイ・トトゥにこんなキャラクターを……、まったく想像がつかなかった。

玉の輿をねらって、裕福な男しか眼中にない、オドレイ・トトゥ扮するイレーヌ。パトロンのおじさまと避暑地の高級ホテルへ。でもおじさまは、お年のせいか夜も早い。誕生日なのに一人にされたイレーヌは、ホテルのバーへ降りていく。バーには、お客はおろかウェイターもいない。そこにソファーで寝ているジャンを見つけ、億万長者だと思いこむ。それはイレーヌが誘惑しないわけがない。ジャンにとってみれば夢のような一夜を過ごすものの、本当はただのウェイターだとわかると、手のひらを返したように冷たくして姿を消す……。こんな物質至上主義(マテリアルガール)の彼女も、犬のように純粋に追いかけてくる一途なジャンの姿に、「お金じゃ買えない恋がある」なんてことをいつのまにか知っていく。

若さと美しさを武器に男性に寄り添い、したたかに生きる小悪魔、イレーヌ。男性をセクシーさで落とす女性としては、トトゥはちょっと細くてたよりない気もするけれど、2つの夏みかんがこぼれそうな、体のラインを存分に見せつける高級ドレスで、ちょい悪お金持ちおじさまをそそのかす姿はまさにフェロモンをふりまく小悪魔。

ホテルのバー。カクテルのグラスについてくる小さなパラソルを、飲んだグラスの分だけ頭にさして、千鳥足でジャンを部屋へ誘う場面。
お金がないのがわかってもはや眼中にないジャンが、別れ際「10秒だけ」とイレーヌに差し出した1ユーロ。ジャンに心を奪われてしまったラストには、「お金はいらない。一緒にいたい」という気持ちを込めて、今度は逆にイレーヌがジャンに1ユーロ硬貨を投げる場面。こんなフランスらしい粋(いき)なやりとりに、単に見た目が「かわいい」とか「美人」というだけではなくて、さりげなくキュート、ときどきコケティッシュというトトゥの魅力が、ピリリときいている。

春になったことだし、私も真似してみようかな。「一緒にいてよ、あと3分」。10円玉を差し出して。

「アメリ」公式サイト

「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」公式サイト

☆3月8日よりシネカノン有楽町2丁目ほか全国順次ロードショー

どらく編集部 映画担当K

2008年03月05日
どらく編集部映画担当
プライスレス 素敵な恋の見つけ方
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