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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

大人への一歩が大事な人を不幸にするなんて ~つぐない

 ウソをつくのは基本的にはよくないこと。だけど、どうしてもウソをつきたくなる時、つかなければならない時はある。でもその先は、必ずしも幸せな結末が待っているとは限らない。正直であり続けるのがよいのか? はたまたウソは是として日々を送っても幸せならばよいのか?

 1935年のイングランド。政府官僚の末娘で13歳のブライオニーは、姉のセシーリアと幼なじみで使用人の息子ロビーへあこがれを抱くものの、姉との仲をじゃましてはいけないと、接し方は控えめ。
 ある日、ロビーはセシーリアとのケンカをわびようと手紙をしたため、ブライオニーに、セシーリアに届けてもらうよう手渡した。が、その手紙は、冗談で書いたわい雑な中身。気がついた時はすでに遅し。おまけに、ブライオニーも読んでしまう。ロビーは手紙の中身が間違っていたと直接わびようとセシーリアに会うが、この手紙がきっかけで、2人は互いの気持ちが分かり、暗がりの図書館で愛を確かめ合う。ところがそこにブライオニーが……。
 その裏で、タリス家に来ていたいとこのローラの双子の弟が家出する事件が起こる。皆が敷地内を探すなか、ブライオニーは、ローラが誰かに襲われている光景が。襲った犯人は逃げたものの、ブライオニーは捜査官に(本当は別人だけれど)犯人はロビーだと証言する。双子を見つけて帰ってきたロビーは警察へ連行され、セシーリアと離ればなれになってしまう。

 思春期まっただ中。13歳の女の子にとっては衝撃的な出来事が続いたのはたしかだ。正気になれず、あこがれの人に「どうにかなってしまえ!」と意地悪な思いを抱いてしまった。しかし、たった一つのウソが、結果的に2人を不幸のどん底へと追いやることになるとは全く想像もつかなかっただろう。
 一方、「大人の世界」を経験する時期でもある。ブライオニーがセシーリアの部屋で手紙を見つけ母親に渡すと、部屋に入って探したのはいけないことだが伝えるのは正しい、と母親に言われる。いけないことも時には正しいと認められることがある、と悟った一瞬だ。

 まわりのみんながハッピーであれば、たまにウソをつくのは仕方ない。けれども、ウソばかりでは疲れてしまう。「大人の世界では、そこそこのウソはOK」という微妙なニュアンスを、多感なティーンエージャーが混とんとした今の時代にどうやって身につけるのかは、娘を持つ身としては気になるところだ。

どらく編集部映画担当 まるか

※4月ゴールデンウィーク、新宿テアトルタイムズスクエアほか全国順次公開

2008年02月13日
つぐない
どらく編集部映画担当
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