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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

勝手に予想、米アカデミー作品賞

 今週末、米アカデミー賞の受賞式が行われる。脚本家組合のストライキで開催が危ぶまれていたが、今年も華やかに開催される。ここでは、勝手に作品賞の予想をしてみる。今年の作品賞にノミネートしている作品は5作品。5作品ともに日本での公開はこれからとなっている。 私は「Juno/ジュノ」を除く4作品については見たので、「Juno/ジュノ」が作品賞を獲得することは考えずに、予想してみることにする。(勝手に予想なので、ご容赦ください)。

 まずは、「つぐない」(原題は「Atonement」)。前哨戦といわれる、ゴールデングローブ賞の最優秀作品賞(ドラマ部門)に輝き、有力な候補であることは、疑う余地はない。幼い時に犯した罪を贖(あがな)うことを、テーマに置いた作品だ。主人公、セシーリア(キーラ・ナイトレイ)とロービー(ジェームズ・マカヴォイ)の強い愛と、嫉妬が起こした2人を引き裂こうとするセシーリアの妹・ブライオーニの嘘。嘘は大きな罪となって人々の心に大きな影を落とす。

 続いて、「フィクサー」(原題は「Michael Clayton」)。アカデミー賞では、作品賞、監督賞など7部門にノミネートされている。「オーシャンズ13」などで有名なジョージ・クルーニーが主演するサスペンス映画。弁護士事務所に働く弁護士でありながら、裏で仲介役として事件などをもみ消す、フィクサー役を演じている。実際の年齢と同じ45歳の役であり、彼にぴったりとフィットしている。最後まで、結末が読めないテンポの良い作品である。

 「ノーカントリー」(原題は「No Country for Old Men」は日本では缶コーヒーBOSS(ボス)のCMで有名な、トミー・リー・ジョーンズが主役の保安官を演じている。監督は、人間の可笑しさや哀しさを描いてきた、ジョエルとイーサンのコーエン兄弟で、彼らの最高傑作と言われている。映画といえばバックに流れる音楽も場面を引き立てる大きな要素だが、この作品では印象に残る音楽はない。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされているハビエル・バルデムが演じる殺しやシガーの恐ろしさを引き立たせるために、わざと音楽を押さえ、静寂からくる恐怖感を出している。シガーはハビエル・バルデムのこわもてな顔がはまって、本当に恐ろしい。また、音楽を押さえている点や、話のゆったりとした流れ方など、映画でしか表現できないと思わせる作品だ。この作品もアカデミー賞では、作品賞、監督賞など8部門にノミネートされている。

 そして、最後にゼア・ウィル・ビー・ブラッド(原題は「There Will Be Blood」)。「マグノリア」でベルリン映画祭金熊賞、「パンチドランク・ラブ」でカンヌ映画祭監督賞を獲得しているポール・トーマス・アンダーソン監督と「マイ・レフトフット」でアカデミー賞主演男優賞に輝いたダニエル・デイ=ルイスのコンビが送り出した、アメリカンドリームの闇にスポットを当てた、群像劇だ。本作品は、とにかく言葉が少ない。名優、ダニエル・デイ=ルイスが作る間が、作品に深みを与えている印象を持った。石油を掘り当て、アメリカンドリームをつかんだ男の破滅に向かっていく内面を描き出している長編作品だ。

 ここまでは、簡単に映画の紹介をしたが、それではどうなんだ。言われると私は「ノーカントリー」が作品賞では、一番有力だと思う。なぜなら、以前、話をうかがった映画監督が、「音楽のない映画で良いものは、音楽を付けたらもっと良くなる」と言っていたのを思い出した。この作品は音楽という味付けが非常に薄い、それでいておそらく表現したいだろう恐怖が伝わってくる。映画には音楽が重要ということを逆手にとって作りあげた点、また、全体に溢れる雰囲気やゆったりした流れは、TVドラマでは実現できない、映画だから成立した作品、という2点でこの作品だと思う。

 ついでなので、他の部門も勝手に予想してみた。見ていない作品も含まれるので、それは評判などで評価するしか方法がないので、当てずっぽうの側面があるが、ご容赦いただきたい。

 主演男優賞:ダニエル・デイ・ルイス
 主演女優賞:ほとんど見ていないので、何とも言えませんが、◎マリオン・コティヤール、○ケイト・ブランシェットでは?
 助演男優賞:ハビエル・バルデム。ケーシー・アフレックも良かった、助演男優賞はほとんどの作品を見たがバルデムがリードでそれ以外は混戦。
 助演女優賞:あまり見ていないのですが、ケイト・ブランシェットが有力。主演、助演両方獲得したらすごい!
 監督賞:ジュリアン・シュナーベルとコーエン兄弟の一騎打ち。シュナーベルが一歩リードか。

 さて、結果はどうなるのでしょう。まだ、日本で公開されていない作品が多いので、賞を獲得した作品が、公開されたら見に行きましょう。賞の予想はこれまで。ちなみに、私個人的には、この中では、「フィクサー」が一番好きな作品なんですが・・・。

(どらく編集部映画担当・M)

2008年02月22日
どらく編集部映画担当
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