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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

歓喜の歌★★★★★

こんにちは!
いやぁ、ラストの合唱シーンでは思わず泣いちゃったなあ。
「歓喜の歌」をご紹介しますね

大晦日の市民会館
その日まで練習に練習を重ねたママさんコーラスグループが、発表会を開こうとしていました。
しかし市役所の手違いで、”みたま町コーラスガールズ”と”みたまレディースコーラス”、ふたつのグループの予約を受け付けてしまっており、さあ大変!

スーパーの女社長はじめ、お上品な雰囲気を漂わせた奥様で構成された“みたまレディースコーラス”は創立20周年を記念した大切な会だから中止できないというし、中華屋の女将やファミレスでミニスカートはいてバイトしてる、なんとも下町風情の奥様が集まった“みたま町コーラスガールズ”は、初めての発表会だから絶対にやりたいと言うし、お互い一歩も譲らない状況です。

間に挟まって冷や汗かくのはC調な職員
。実は彼、外国人ホステスにいれあげ、飲み屋から200万円請求されてそれどころじゃないんです。

さて大晦日に歌うのはどっちだ!? 職員は200万円払えるのか??


立川志の輔さんの落語
を映画化したこの作品、まずシナリオが最高に面白い。セレブ風ママさんと下町ママさんの格差がリアルでスリリングだし、たかがママさんコーラスといって適当に対応していた職員が翻弄されていくまでが実に愉快!登場人物の肉づけが上手だから、自分のご近所さんの話のように親しみが持てます。

口から出まかせばかりのいい加減な職員を演じるのは小林薫さん。見ていると、奥様方の対応は職員が不細工だった場合のそれに近い気がしたので、美男子の小林さんはミスキャストでは?と最初は思いましたが、そういえばカッコよくて出鱈目で誰からも信用されてない人って身の回りに結構いるなぁと実例がいくつか浮んだためやはりナイスキャスティングという結論に達しました。

セレブチームのリーダーは由紀さおりさん。歌手としてステージに立たれている時のオーラを押し殺して、グループの一員としてなじんでしまっているところが素晴らしい。下町チームのリーダーは安田成美さん。6年ぶりとなる映画出演とのことですが、はちきれんばかりの笑顔が素敵で素敵で、安田さんの笑い顔を見るためだけにこの映画を見たとしても損はしません!!

そのほかコーラスグループのメンバーには、演劇好きな人にとっては垂涎のキャストが参加しておりどなたもハマリ役。(メンバー全員をパンして映すシーンでの片桐はいりさんの顔面力にはビックリ。)歌い方だけで人物像が伝わってくる演技・演出で、例えば、中華屋のおばちゃんは忙しいディナータイムが終わったあと練習に駆けつけてきて、歌うことだけが息抜きなんだなぁとか思うと胸がジーン。ラストの合唱シーンはまるで友達の舞台を見に行ったときのように感情移入できます。

原作者の志の輔さんもカメオ出演(原作料が安いとお嘆きできたが本当でしょうか?)。志の輔さんの師匠の立川談志さんも和尚役でご出演(志の輔さんの作品じゃなければ、談志さんが映画に出ることなんてなかったでしょう!)、小林薫さんに飲み屋のカラオケで絡む酔っ払い役をリリー・フランキーさんが好演(カラオケ画面の見方がすごく上手い!!)・・・豪華な脇役も見逃せません。

2008年01月18日
乾貴美子
歓喜の歌
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