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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

心が温かくなる ~母べえ

 山田洋次監督、吉永小百合主演という日本映画界を代表する2人を中心に作られた「母べえ」。原作は、野上照代の自伝的小説。舞台は戦争中、ただこれは反戦映画であって、反戦映画ではない、母の強さを中心に描き、つらい時だからこそ固くなる家族の絆。そして平和の尊さをさりげなく伝える作品だと思う。

 悲惨な場面を多く描き出し、戦争の悲惨さを中心に置いて、平和の大切さを語る映画は数多くある。しかし、この作品には、悲惨な場面はほとんど出てこない。それでいて、この時代に生きたものの思いを伝えてくれる。吉永小百合演じる、野上佳代は、反戦を唱え捕らえられた夫の滋(板東三津五郎)への深い愛情を持つ妻、2人の子供初子(志田未来)、照美(佐藤未来)を守る強い母、を見事に演じている。

 そして、男がいない野上家に現れた、滋の教え子である山ちゃん(浅野忠信)の存在がこの映画全体をなごませている。佳代を支える山ちゃんは頼りなく見えるが、実は本当に心がやさしい、信念の通った男になっている。戦争中を描いた作品は、どうしても暗い雰囲気が出てくるが、暗い雰囲気を山ちゃんがいることで、明るく、ほっとさせてくれる。
 戦争という時代を描いているので、悲しいことが多いけれど、家族の絆、母の愛情、本当に心のやさしい友人、見ていて温かくなれる時がこの映画の中にはある。

★1月26日より、丸の内ピカデリー2ほか全国ロードショー

(どらく編集部映画担当・M)

2008年01月25日
どらく編集部映画担当
母べえ
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