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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

破天荒なシンデレラ・ストーリー ~ヘアスプレー

 映画をみるならとにかく幸せな気持ちになりたい。小難しいことは考えず、心の底から笑いたい。そんなあなたにこの秋一押しなのが「ヘアスプレー」だ。
 1987年に知る人ぞ知る伝説のクラッシック映画として世に出て、2002年にはブロードウェイでミュージカル化。2007年夏には日本でも上演されたことが記憶に新しい話題作をアダム・シャンクマンが再びスクリーンに。何故それ程までに人々に愛されるのか?その答えは、とにかく天真爛漫(てんしんらんまん)でチャーミングな女子高生ヒロイン、トレーシーにある。
 

 舞台は60年代のボルチモア。ダンスとファッションに夢中なトレーシーは、今日もオシャレに余念がない。彼女のこだわりは、ジャクリーン・ケネディーのように高く大きくヘアスプレーで固めたヘア。その大きさは、後ろの席の男の子が黒板見えず困るほど。先生にビッグヘアは迷惑だからやめるように注意されても「ベターっと動物の死骸みたいなヘアはまっぴらごめん!」ときっぱり。

 そんな彼女の夢は、ティーンに人気のTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出て、有名になること。ダンスの腕には自信がある。番組の新メンバー募集のニュースに夢を膨らませるが、彼女の母親エドナ(あのジョン・トラボルタが度肝をぬく女装を披露!)はオーディションの参加に猛反対。何故かというと、実はトレーシーは母親譲りの人並みはずれたおデブちゃん。娘を傷つけたくないという母心からだった。しかし、トレーシーは体系のコンプレックスなんか微塵(みじん)もなく、いつも明るく前向き。優しい父ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)の励ましのもと、学校を休んでオーディションに参加。エドナの予想通り、番組プロデューサーのベルマ(ミシェル・ファイファー)にあっさり追い払われるトレーシーだったが、ひょんなことから番組レギュラーの座を勝ち取る。ベルマと彼女の娘でショーの中心メンバーのアンバーからの嫌がらせだって、なんのその!

 千人のオーディションから選ばれたというトレーシー役のニッキー・ブロンスキーは、本作決定までアイスクリームやでアルバイトをしていたという新人女優。オープニング場面から、ダンサーになる夢をこめたナンバーをエネルギッシュに披露。その愛くるしい笑顔で見るものをひきつけてやまない。

 斬新でユニークな60年代ファッション、コットンキャンディーのようにふわふわのヘアに、ご機嫌な音楽のオンパレード。しかし、単なるティーンのシンデレラ・ストーリーだけでなく、60年代アメリカで高揚していた公民権運動もストーリーに絡めるあたり、幅広い世代にアピールできる作品に仕上がっている。

※10月20日(土) 丸の内プラゼール他 全国松竹・東急系にてロードショー

2007年09月05日
ヘアスプレー
近藤深雪
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