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映画散歩

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大人になれない大人たち ~リトルチルドレン

 リトル・チルドレンとは、「大人になれない大人たち」を意味しているようだ。言葉の通り、大人になれない様々な大人が登場しストーリーは展開していく。様々なタイプがあり、見ている人は「自分にもこんな側面があるな」と感じるかもしれない。

 大人になれないということは、周りを気にせず(気にする余裕もなく)、勢いだけで前に進んでしまうこと、今の現実を受け入れられず夢を追い続けてしまうこと、実際には実現できないことをネタに学生時代のように何時間も友人と話をすることかもしれない。

 この作品は、本年度のアカデミー賞の3部門にノミネートされた作品だ。31歳にして既に5度のアカデミー賞ノミネートを果たした「ケイト・ウインスレット」は良く知られているが、助演男優賞の「ジャッキー・アール・ヘイリー」はほとんど知られていない。子役俳優として活躍した後、俳優を辞めていたらしい。復帰して間もない彼が演じるのは、元性犯罪者という難しい役柄。元犯罪者として影を持った人間を表現した演技は光っており、映画全体における、明暗のメリハリを付けている。

 ストーリーはボストン郊外の住宅街が舞台となり、ごく普通の主婦であるサラ・ピアース(ケイト・ウインスレット)と司法試験合格を目指しながら主夫をしているブラッド・アダムソン(パトリック・ウイルソン)の2人を中心に繰り広げられる。ごく普通の日常のささいな出来事が様々な広がりを見せ、登場人物が複雑に絡み合って話は進んでいく。トム・ペロッタの同名のベストセラー小説を原作に、原作者本人と監督であるトッド・フィールドが脚色をしている。

 単なる情事(不倫)を描いた作品ではなく、現代の大人達が持つ枯渇感を満たす方法は何なのか、満たすことは本当にできるのか、という人間心理を、割り切ることが重要な現代の大人社会と照らし合わせ、見ると良いのではないか。

 そして、最後に2人が見つけた結果は、枯渇感を満たすために周囲を振り返らない勢いなのか、それとも割り切った中にある現実なのか?個人的には、納得の結末だった。

★7月28日(土)より Bunkamura ル・シネマ、シャンテ シネほか全国順次公開

(どらく編集部・映画担当M)

2007年06月29日
どらく編集部映画担当
リトル・チルドレン
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