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映画散歩

シネマでしゃべろ 十人十色、それぞれのイチオシは?

お宝ボールをめぐる爆笑ドキュメンタリー ~100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!

 一獲千金といえば、宝くじ。最近ではサッカー宝くじTOTO BIGの当選金が6億円にまで膨れ上がり、購入希望者が殺到。販売する端末がパンクとなる騒ぎもおきました。
 そんな高額宝くじと同じくらい、アメリカで人々が熱狂するのが記念ホームランボールの行方。野球王国アメリカでは、遡ること約40年前、ロジャー・マリスがベーブ・ルースの年間最多本塁打記録を破った61号のホームランボールに、当時の値段で5千ドル(約180万円)の値が。98年には、マーク・マグワイヤがシーズン70本塁打を記録。なんとそのボールは270万ドル(約3億円)で落札。ホームランボールは、スタンドで拾った人のもの。ですから、記録と関わるホームランボールは、さながら空から降ってくる大粒のダイヤモンドなのです。

 「100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!」は、メジャーリーグの大スター、バリー・ボンズの73号記念ホームランボールを巡る騒動とその顛末(てんまつ)をユーモアたっぷりに描いた爆笑ドキュメンタリー。欲をむき出しに争う人々のこっけいさを描いた本作品は、スポーツに興味が無い人でも楽しめることうけあいです。

 2001年、サンフランシスコ・ジャイアンツのボンズは、記録的ペースでホームランを連打。シーズンが終わりに近づくにつれ、外野席はグローブ片手にお宝ボールを虎視眈々(こしたんたん)とねらう人々で異様な盛り上がりに。そして迎えた10月7日の最終戦。スタンド裏の運河には、飛んでくるボールを待ち構えボートをだす人々まで出現。やがて、強運の持ち主が、ボンズの放った73号のホームランボールを見事にキャッチ!

 これで、「おめでとう!」となれば、この映画は存在しないわけで、問題はここから。ボールの所有権は自分にある!と主張する第2の男が現れる。第2の男は、先にボールを捕ったのは自分だと言い、返還を要求。「捕った」のではなく「盗った」と言われた第1の男も一歩も譲らす、ついに舞台は法廷へ。大の大人が1個のボールを巡って大騒ぎ。それを面白がって、メディアの報道も加熱していく。

 映画を見ていてひしひしと感じたのは、いかに野球がアメリカの国民的娯楽かということ。ボンズが記念すべき73号ホームランを打った日は、9・11の同時多発テロから1ヶ月もたっていない。この日、アメリカはアフガニスタン侵攻を開始、対テロ戦争の第一歩を歩み始める。ところが、球場に押し寄せているリポーターの一人は、熱狂気味に語るのです。73号ホームランとそのボールの行方をカバーするほうが、ずっと大事だと。

 果たして、お宝ボールの行方は?そして、前代未聞の珍裁判の結末は?せひ、スクリーンで見届けて下さい。

※6月30日より ライズX、新宿ガーデンシネマ2にて公開

2007年05月28日
100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!
近藤深雪
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