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映画散歩

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「怪物」かく育まれり ~ハンニバル・ライジング

ハンニバル・レクターを描くシリーズ最新作。今回は云わばエピソードⅠ的位置づけで、いかにしてレクターが「怪物」と化したのかを描きます。監督は「真珠の首飾りの少女」のピーター・ウェーバー。

 本作がこれまでの映画化作品と一線を画すのは、まずアンソニー・「ハンニバル」・ホプキンスが居ないこと。そして脚本に原作者のトマス・ハリスが参加していること。つまり予め映像化を念頭に作品が描かれている点でしょう。原作(日本語訳)版を先に読んでいると、実に潔く設定が切り取られて2時間の枠に収められていることに気づきます。前3作に比べ作品自体薄まった感がありましたが(それでもそんじょそこらの小説とはレベルが違いますが)、映画版も実にスマートに圧縮できています。
 ハンニバルが負った心の傷と復讐心、そして自らの「芸術」への自己陶酔はかくして育まれたのだと、改めて納得です。彼に絶大な影響を与える日本人の叔母・紫夫人の描かれ方がかなり端折(はしょ)ってしまわれているのが残念ですが、「赦せない」のセリフとともに怪物化していくハンニバルは一見の価値あり。このグロテスクな作品が世に愛されるのもこの知的でエレガントな人物像ゆえ。今回大役を担ったギャスパー・ウリエルはホプキンスのレクター役を徹底的に研究したとか。観る側も違和感なく魅入ってしまいました。

どらく編集部・飛石蔵人

2007年04月23日
どらく編集部映画担当
ハンニバル・ライジング
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